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執筆者の写真くるみ 朝倉

ガーベラ

空が赤くなると思うの

また君の帰りを待てたら

名前を呼んでも空気に溶けるだけ


窓際で枯れた鉢植え

捨てられない歯ブラシとカミソリ

抱きしめすぎて消えたニットの匂い


あの時あんなこと言わなければ

まだ隣に居られたかな

何でも幸せだったんだ

君とずっと居られたなら全て

君に縋り付いて勧めない 僕はまだ君の

側に居られる僕を願っている


空が青くなると思うの

また君の背中を抱けたら

暖まらない体と濡れる枕


君は僕のものにならない

たったひとつの嫌いなところ

でももう平気そうな君がつらくて


僕にもっと力があったなら

君を手に入れられたのかな

君以外何もいらなかった

君はそうじゃなかったんだ

君が居なかった頃に戻れない 今ではもう君の

面影に焦がれる僕がいるだけ


手に入れられなかったものはもう

忘れられないだろう

誰かを愛することだけで生きていけたなら


あの時あんなこと言わなければ

まだ隣に居られたかな

何でも幸せだったんだ

君とずっと居られたなら全て

君に縋り付いて進めない 僕はまだ君の

側に居られる僕を願っている


君の幸せを願っている

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